しまなみ式自立循環型住宅plus
信和工務店は「しまなみ式自立循環型住宅plus」の開発メンバーです。
信和工務店は「しまなみ式自立循環型住宅plus」の開発メンバーです。
家づくりの究極の目的は長寿です。身体に負担を桂トけない住環境を整備することで家族全員の健康を保ち、長寿の家を実現するのが、しまなみ式自立循環型住宅plusの目的です。
具体的には、居室間の温度差を軽減し循環器系の発作を防ぐ。空気の清浄性を維持し花粉症やハウスダスト関連のアレルギーを防ぐ。外部からの騒音を軽減しストレスを無くす!など、これまでの家づくりで考えられてきた構造体としての家づくりに加えて、「生きていくための家づくり」が私たちの使命だと考えています。
住宅内の快適性は私たちの健康に直接影響を与えるものです。人類が他の動物に比べて飛躍的に寿命を延ばしたのは住環境の快適性によるものでしょう。住環境の整備は私たちの寿命に直結しているといえるものですから、最もプライオリティーの高い項目です。快適性の確保は何をおいても優先されるべきなのです。
しかし、快適性の向上は、少なからずエネルギーの消費を増加させてしまいます。健康の維持と節約とを秤にかければ健康の維持が優先されるべきと考えますが、しまなみ式自立循環型住宅plusでは消費エネルギーを削減しつつ住環境の快適性を実現しています。限りある資源を節約し有効に活用しなければ、未来の快適性は確保できないと考えているからです。
どんなに寒い家でもストーブに点火すれば温かくなるのですから、快適な家とは、家の性能が低くても、高性能な暖・冷房設備があれば達成できるのです。しかし、それではランニングコストが掛かって仕方ありません。良い家は、高い快適性を低いランニングコストで実現できるものでなければなりません。
しまなみ式自立循環型住宅plusでは、住宅から排気される熱エネルギーや地中熱を回収し、暖・冷房費のコストを飛躍的に低減しています。また、安全で安定な気密断熱技術の開発で、建物から直接逃げていく熱エネルギーは、とても小さいものとなっています。床暖房のような高性能な暖房機器が必要となるのは、その家の断熱性能が不十分であるからなのだと、私たちは考えています。
住まいの省エネルギーといっても、寒さを我慢して暖房時間を短くする!などは決してするべきではありません。家族の健康に直接影響するからです。私たちは、我慢しなくても快適な省エネを実現しなければなりません。そのために必要なのは、高性能な暖房機やエアコンではなく、暖房した熱を逃がさない断熱の工夫や、蒸し暑い夏の大気中の水蒸気を、家の中に進入させない!水蒸気に対するバリアの完成が求められるのです。
しまなみ式自立循環型住宅plusは、120mmの高断熱層(4寸往時)や、高い水蒸気圧にも耐える防湿層を標準装備し、従来に無い≪エンタルピーレベル≫に対応した高次元での気密性能を実現しています。
住宅の暖・冷房費を増加させる大きな要素として24時間換気の義務があります。完成度の高い高気密・高断熱住宅でも、暖・冷房した熱や冷気は、換気によって屋外へ排気されてしまいます。24時間換気は建築基準法によって義務付けられていますから、非常時以外、運転を停止することはできません。室内の空気環境を正常な状態に保つために避けて通ることのできないものなのです。
しまなみ式自立循環型住宅plusは、地中熱交換型換気システム、壁面直行型断熱システム、高防湿型機密工事などを標準装備し、従来に無い高次元での省エネルギーを実現しています。
私たち日本人は3.11東日本大震災から、多くのことを学びました。中でも、巨大地震に地域差は無いということかあります。それまで東海地震の脅威を強く報じられていましたが、二度の中越地震、北陸地震、宮城地震など、日本中で大きな地震がおきています。日本は地震国なのですから、どの地方でも地震は来るものと、改めて、思い知らされたのでした。
それでも、日本人は保守的です。変化をあまり好みません。左の写真は東日本大震災直後の栃木県北部の光景です。地震で崩れた屋根瓦を早々に積みなおし、修理している姿を目にしました。災害にもめげず、すぐに立ち上がる日本人の強さとも見ることができますが、これは、リスクの再構築でしかありません。 瓦が崩れ、怪我人が多数出たにもかかわらず、同じ危険を復元しているのです。もし、また地震が来たら・・・、同じ悲劇を繰り返すであろうリスクを、自ら復元しているのです。
変化は、必要性の賜物です。古来から日本は地震災害よってもたらされた被害と、被害に対する学びから、日本の家を進化させてきました。
私たち、しまなみ式自立循環型住宅plusは、臆することなく、危機から学び、変化し、進化を重ねていきます。家づくりは、子孫の代まで家族の健康と、安全と、財産を守っていくことが使命です。安心して住まうことのできる家づくりを、私たちは大自然の驚異から学び、自然と共存していくために培っていきます。
しまなみ式自立循環型住宅plusでは、全ての住宅に放射性物質を侵入させない高密度フィルムを施行しています。この技術は東日本大震災が起きてから実施されたものではありません。しまなみ式自立循環型住宅plusの研究段階から実施され、その実績はすでに15年を数え、全ての住宅に実施してきた技術です。
また、放射性物質を侵入させない高密度フィルムの機能を、より効果的に利用するための『放射性物質除去換気システムDSDD2.3』(オプション)を開発しました。住宅用としては、世界初の、放射性粒子状物質を除去しさらに住宅内に侵人させないための換気システムです。
生活環境の衛生面は必ず確保されていることが求められます。感覚的な問題ではなく、確認されることが大切です。
F☆☆☆☆の優良な建材を使用したから大丈夫!というレベルの問題ではなく、引渡し直前にVOC(揮発性有機化合物)の、住宅内存在量のアクティブ法による測定、気密測定、有害な防蟻剤等の不使用、などの全棟実施。 Q値(住宅のエネルギー損失値)の算出だけでなく、完成後の実質エネルギー損失値の確認等、机上の論理ではなく、現象面での確認を実績として積重ねてまいりました。
住宅の衛生と性能は、理論だけでは作り上げることはできません。地道な積み重ねの上に作られるものなのです。(写真は、VOC測定用試料採集)
しまなみ式自立循環型住宅plusでは、全棟気密測定を実施し、住宅の機密性能、及び漏気量を実測値で報告しています。快適さを確保するために高性能な冷暖房設備に頼るのではなく、高い断熱技術や気密技術で、エネルギー消費を抑え、快適に暮らすことのできる住宅を目指しているのです。真の高性能は光熱費を削減することに貢献し、経年劣化の少ない安定した環境を提供することだと考えています。
気密測定は、机上の性能値ではなく、実績として日々の生活に貢献できることの性能を証明するために、一棟一棟を実際に測定し、確認する作業です。私たちの思いと技術は、実践と確認によって進化してきたものなのです。
親としての愛が環境を保全し子供たちの健康が未来を築いてゆく住宅の役目は、家族を大自然の脅威から守り、平穏な日常が営々と継続されていく為の環境を整えることにあります。風雨や寒暑といった日常的な変化だけでなく、地震や台風のような自然災害に対しても対応する必要があります。家屋が倒壊するレベルの地震が数年毎に発生し、温暖化につれて、強い台風が発生するようになってきました。もともと自然は絶えず変化していくものであり、人間も自然環境の一部ですが、自然との共存は闘いでもあるのです。
そのシェルターが、家族の健康を阻害するシックハウスであってはなりません。私たち人間が、自然環境を悪化させたり、コントロールすることも許されません。唯一、住宅内部の環境保全が、人によってコントロールされるべきなのです。家は、健康な生活を維持する為に絶えず整えられているべきです。これは、私たち人間が全力で取り組むべきテーマであり、終わりの無い闘いです。そして、このような積極的な住環境作りが、自然環境に負荷を与えるものであってはなりません。太陽の光りや自然の風を有効に利用しつつ、暖冷房を必要最小限のエネルギー消費で快適な状態に保つ。私たちは、この一見矛盾する課題を現実のものにすることが出来ました。
住宅の最重要課題は、住む人の健康であるという哲学を、どんなときも忘れずに、研究と実践を繰り返して進化してきたのです。勿論、究極の完成を見たわけではなく、絶えず進化する家創りが私たちの思いです。
私たち、しまなみ式自立循環型住宅メンバーの思いはひとつ。親としての愛で環境を保全していくことなのです。
しまなみ式自立循環型plus顧問 岡田好勝
〒722-2211広島県尾道市因島中庄町1978-2 電話0845-24-2929 / ファックス0845-24-3329 |