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「日本住宅新聞」に掲載されました。

クリックしたら画像が拡大します。日本住宅新聞 第1424号

もったいないから残す・・・
瀬戸内の古住宅を高断熱・高気密で増改築

発行所/(株)日本住宅新聞社

2007年9月5日発行


 広島県尾道市から四国・今治まで、点在する島を橋でつないだ「瀬戸内しまなみ海道」の2つ目の島が因島。造船と鉄鋼で栄えたこの島だが、今は往時の勢いがなく、若者は島を出て、人口は減少して2.7万人。それでも最近は造船が活況で島民に活気が戻り始めている。そんな因島で古い民家を高断熱・高気密に再生・増築した家があるというので取材にいってみた。


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P.9

 施主の岡野晴美さんは東京から22歳の若さで因島に嫁いだ。「若かったから・・・」といって昔を振り返るが、それでも「もう東京には住みたくない。因島の生活がとても好きだ」という。
 ご両親が住んでいた古い家をどうしようかと考えた時、島の中でも古い家がどんどん壊されている現状だが、晴美さんは「そんなもったいないこと絶対にしたくなかった」と古いまま再生することにした。
 「東京から来たからかもしれないが、因島の古いつくりがとても美しくみえる。地元の人は見慣れているためか案外無頓着のようだ」と笑う。
 古い家は南側に海を見下ろし(今はビルが立ちはだかって見えないが)、北側に山を背負う。
 瀬戸内特有の凪(なぎ)は夕方4時頃で、夜は山を降りてくる風で寝冷えするくらいに涼しい。取材したのはお昼だが、冷房がなくても風が通って心地よい。開放的な田の字型の間取りと高い屋根のせいである。
 この3月に着工し、8月に完成。典型的な田の字型の間取りで、座敷はそのまま残し、北側に増改築して生活の場をつくった。高断熱・高気密にしたのはこの増改築部分だけ。天井、壁にグラスウール100ミリ、床はカネライトフォーム60ミリ、窓は断熱アルミサッシ+ペアガラス。オール電化で、換気は排気型のアルデ換気システム。
 古い部分と増改築した部分が室内建具で接しているので気密に不安はあるが、座敷が外からのバッファゾーン(暖衝地帯)として働くので問題ないだろう。
 この家を施工したのは地元の信和工務店(堀本満弘社長、因島中庄町)で、新築は年間3棟程度の規模だが、それでも島では上位に入る。5年前からソーラーサーキットを採用して高断熱・高気密に取り組む工務店がないため勉強は大変だが、差別化としては大きい。
 今回の岡野邸のように、古い家の高断熱・高気密増改築例は、島の住文化を残す意味でも意義深く、強く島内にアピールしていきたいと意欲を語っている。

【関連リンク】

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