
「白蟻に柱を食われとるけえ、ちょっと見てくれんか。」と電話があり見に行くと確かに白蟻が柱を食っていた。しかも田の字型の和室の真ん中の柱、一番食ってはいけない柱だ。この柱は、かなり荷重が架かっているので、仮の柱で支えて、白蟻で痛んだ部分を削除し、そこへ新しい柱をはめ込むのが修繕方法の基本だ。柱は、白蟻に強い檜を使うことにした。痛んだ部分を削除していく。最悪の場合、すべて削除しなければいけないかもと思っていたが、少し残すことが出来たので、新しい柱を横に沿わす事にした。何回も寸法を計り、慎重に作業、大工の腕のみせどころだ。
補強用の添え柱を、うまく収めることが出来ました。 つづく